栄養士による離乳食についてのお話
2024年1月19日(金)
おひさまこども園の給食業務を委託している「一冨士フードサービス」の管理栄養士、河村智美さんに「離乳食について」いろいろなお話をしてもらいました。
<離乳食ってなに?>
今まで母乳やミルク(液体)だけを飲んでいた赤ちゃんが、食べ物(固形物)から栄養をとる状態に移行するための練習が離乳食になります。
健康な赤ちゃんでも食欲に波があるので、5か月~1歳ぐらいをめどにゆっくり進めていくものです。
<離乳食の役割>
固形物を食べられるようになると母乳やミルクだけでは不足している栄養を補えるようになり、旨味などの味も感じとれるようになります。「おいしい」と思えることは、食べることの楽しさに繋がっていくのです。
<離乳食の目安>
赤ちゃんの発達に合わせて初期・中期・後期・完了期と進めます。1日1回、1さじから始め、少しずつ食品の種類・量・回数を増やしていきます。
講義中に、保護者からの悩みや質問にも答えてもらいました。赤ちゃんと大人の分を別々でつくっている家庭が多く、講師からは、月齢によっては大人のごはんと一緒につくり始め、味付けをする前に赤ちゃんの分を取り分けたり、冷凍保存したりする工夫を教えていただきました。
実際の献立サンプル(期別)を用意すると一人一人が熱心に見られていました。
ランチルームに移動して試食をしました。実際に食べてみると「思ったより中期食の食材は固いですね」「自分は濃い味付けなので薄くしないと、と思いました」という感想がありました。
<離乳食成功の秘訣は、食べさせる人の笑顔です>
赤ちゃんをしっかりと抱いて、明るい笑顔で「おいしいね」「食べられたね」と声を掛けてあげましょう。明るく落ち着いた気持ちは、赤ちゃんにも伝わって安心して食べてくれるでしょう。親子で楽しい雰囲気の中で食事ができると良いですね。
~アンケートより~
『講義だけではなく試食があったことで、よりつくり方や食材のやわらかさなどを知ることができました。資料も分かりやすかったです。ありがとうございました。』
『上の子どもの時に離乳食の経験はありましたが、このようなイベントに初めて参加しました。本やネットで調べてつくっていないので、とても話を聞けて勉強になりました。』
『離乳食の悩みがあったので、アドバイスを頂けてすごく良かったです。参考にして進めていきたいと思いました。』
『まだ3か月なので全くイメージがなかった離乳食ですが、基本について学べて本当に良い機会になりました。』
『離乳食を試食できたのが良かったです。固さの目安や味付け(だしの味)など、自分でつくる時の参考になりました。』
と保護者の方から嬉しいお声をいただきました。